抄録
 2011年3月11日14:46に発生した東北地方太平洋沖地震により発生した, 地方空港吹き抜けロビーにおける天井落下事故の現地調査について報告する.本事故では幸いに負傷者はいなかったが, 当該吹き抜けロビーの天井高は8m以上と高く, 落下時の衝撃力を知ることは天井落下事故の危険性を認識する上で意味があると考えられる.よって, 調査報告に加えて, 本事故を撮影したTVのニュース映像と既往のダミーヘッドを用いた天井材落下実験を参照し, 当該天井の落下がどれだけの衝撃力を発生させ得たかの推定を試みる.[本要旨はPDFには含まれない]