生産研究
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研究解説
アルカリ可溶性樹脂フィラを用いたレーザー焼結組織工学担体の評価
茂呂 隆志板垣 祐太郎厖 媛堀口 一樹酒井 康行新野 俊樹
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2015 年 67 巻 6 号 p. 617-623

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抄録

Additive Manufacturing(AM)技術のひとつであるレーザー焼結法には,微細性が高く,比較的自由に材料を選択できるという特徴がある.筆者らはこの技術を組織工学担体の製造に応用することを提案しており,食塩を混合した粉体を材料とし,造形後にフィラを溶出することで組織工学担体に求められる高い空孔率が実現できることを報告している.一方で,フィラの高い熱伝導率は造形の微細性の低下を招いていた.本報ではフィラとして比較的熱伝導率の低いポリグリコール酸(PGA)を用いたレーザー焼結法を提案し,微細性の向上や90% 以上の空孔率の達成が可能であることを確認した.提案手法で組織工学担体を試作し,培養における性能も調査した.

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© 2015 東京大学生産技術研究所
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