2019 年 71 巻 6 号 p. 1051-1054
近年,陥没問題の深刻化に伴う道路機能の適切な維持管理手法が問われている.陥没の芽となる地中空洞が存在しても地表面に変状がないことが多いため,陥没予防は容易ではない.最近では地中レーダーによる空洞探査技術が発達しており,浅い位置にある空洞であれば深度および平面的形状が計測可能である.しかし,計測された空洞形状から陥没リスクを直接評価することは未だ困難である.本研究は個別要素法による地中空洞安定解析の確立を目標とする.本報では空洞を有する地盤の解析例を示し,模型実験結果の比較を行う.