2022 年 74 巻 1 号 p. 81-84
自動運転に関する研究は,技術開発を行う初期の段階では要素技術の開発と統合から始まり,社会実装を目指す段階になって関連分野に広がっていったと考えられる.広がりを見せるこの研究分野では,近年,連携や協調が重要であると言われている.一方、自動運転研究の動向や今後の方向性について様々な提言がある中で,現状を定量的に可視化する試みは少ない.第2 期SIP では国際的な連携拠点の形成及び国内での連携体制構築を目指しており,自動運転に関する研究を行っている組織・研究者の会議体である,モビリティ・イノベーション連絡会議が発足している.本稿では,この活動の一つとして行っている,自動運転研究に関する状況分析及び,これに関連する取組について紹介する.