2024 年 76 巻 1 号 p. 101-105
高速道路において,特に車速が高い時の事故は重大事故になりやすく,その予防は非常に重要である.車速が高い状況での事故発生要因について,既往研究では事故多発区間のデータを使用した分析が多いため,事故が未然に防がれている区間の特徴が十分に捉えられていないと考えられる.そこで本研究では,線形条件が類似していながら事故発生リスクが異なる複数の区間を比較分析する.様々な線形条件のある首都高速道路を対象に,事故・線形・車両感知器のデータを統合して分析することで,事故が未然に防止されている区間の特徴を考察する.