雪氷
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積雪の方向性反射率特性
谷川 朋範
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2007 年 69 巻 2 号 p. 185-200

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抄録

人工衛星による可視・近赤外域のデータを解析する際,しばしば対象としている物体の反射分布をランベルト反射(等方反射)と仮定することがある.これは放射収支を議論する上で重要なアルベドや各種物理量を推定するとき,解析が容易であるからである.しかし,積雪の場合,その反射率は非常に非等方的であるため,この仮定のもとで推定されるアルベドや積雪物理量は過大評価,もしくは過小評価される危険性がある.このため衛星データからアルベドや各種物理量を推定するためには入射角と反射角の角度依存性を考慮した方向性反射率を十分把握する必要がある.本稿では積雪の方向性反射率について,これまで行われてきた分光観測結果,積雪放射伝達モデルによる計算結果を中心に解説する.

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© 公益社団法人 日本雪氷学会
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