2024 年 30 巻 2 号 p. 150-151
Ⅰ.目的
温度,テクスチャーなど食品の物理的性質は,おいしさの重要な要素である.咀嚼中の食品テクスチャーは,下顎,頬,舌などの運動を通じてヒトが食品に働きかけ,その際に得た種々の感覚情報に基づいて形成される知覚である.口蓋の機械感覚は情報源のひとつであり,義歯床による口蓋の被覆はテクスチャー感受性に影響を及ぼす可能性が推察されるが,この点を明らかにした研究をみない.
本研究では,実験用口蓋床の装着有無の2条件で,とろみとざらつきの識別能力,ならびにざらつきの検知能力を評価し,口蓋床による口蓋被覆が口腔テクスチャー感受性に及ぼす影響を明らかにする.