2024 年 30 巻 2 号 p. 156-157
Ⅰ.目的
姿勢調整と頭頸部筋活動は関連し,機能を補助し合う関係が存在する可能性がある.例えば座位前傾姿勢でのタブレット使用時には,体幹上・下部だけでなく,頭頸部の筋活動が増加する1).また,外乱刺激が付加される際に,噛みしめることで予期的姿勢制御の筋活動が早まり,反応的姿勢制御の両者において胸鎖乳突筋,体幹,下肢の筋活動量が増加することが明らかとなっている2).したがって,外乱刺激に対する姿勢調節時には上下肢の筋だけでなく下顎位や舌骨の位置を固定するために咀嚼筋や舌骨上下筋群が動員されるのではないかと仮説を立てた.
本研究では異なる外乱刺激を付加した際の,頭頸部筋の筋活動と姿勢調整の関係について明らかにすることを目的とした.