日本顎口腔機能学会雑誌
Online ISSN : 1883-986X
Print ISSN : 1340-9085
ISSN-L : 1340-9085
プレスケールに関する臨床的研究
―クレンチングの強と咬合力との関係―
小林 義典志賀 博田中 彰鷹橋 雅幸王 孝
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 3 巻 2 号 p. 139-146

詳細
抄録
クレンチングの強さとデンタルプレスケールで表示された咬合力との関係を明確にする目的で, デンタルプレスケールを用いて異なるクレンチングの強さにおける歯種別にみた咬合力の分布および被験者別にみた咬合力について分析し, 以下の結論を得た。
1. 20%MVC, 40%MVC, 60%MVC, 80%MVC, 100%MVCの各クレンチング時における筋活動量と咬合力は, クレンチングの強さの増大に伴ってほぼ比例的かつ直線的に大きくなった。
2. 20%MVC, 40%MVC, 60%MVC, 80%MVC, 100%MVCの各クレンチング時における歯種別にみた咬合力は, いずれも第2大臼歯で最も大きく, 以下第1大臼歯, 第2小臼歯, 第1小臼歯, 犬歯, 側切歯, 中切歯の順であった。
3. 20%MVC, 40%MVC, 60%MVC, 80%MVC, 100%MVCの各クレンチング時における標準化した咬合力の変動係数は, それぞれ17.4%, 9.7%, 8.3%, 8.2%, 11.8%であり, 20%MVCの値が最も大きく, 以下100%MVC, 40%MVC, 60%MVC, 80%MVCの順に小さくなった。
4. 以上のことから, 歯種別の咬合力の分布は, クレンチングの強さに関係なく一定のパターンを示す傾向にあること, またプレスケールで表示される咬合力は, 40%MVC~80%MVCのいわゆる中等度のクレンチング時に最も個人差が少ないことが明らかになった。
著者関連情報
© 日本顎口腔機能学会
前の記事 次の記事
feedback
Top