現代の社会病理
Online ISSN : 2436-2174
Print ISSN : 1342-470X
論文
デート代の支払いをめぐるジェンダー的行為規範
-婚活市場における男女差と女性内分化に着目して-
小黒 恵須藤 康介鈴木 翔
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2024 年 39 巻 p. 111-126

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抄録

本稿の目的は、婚活市場において「デート代は男性が支払うべき」というジェンダー的行為規範を支持するのはどの層かを明らかにし、現代の日本社会に残るジェンダー秩序を問い直すことである。分析には、筆者らの研究グループが、大手結婚相談サービスの会員を対象に2016年に実施した質問紙調査データを用いる。主な知見は以下の三点である。第一に、婚活市場において、男性は普遍的に「デート代は男性が支払うべき」という規範を持つ。第二に、女性では見解が分かれる。収入が低く、専業主婦願望があり、ファッションが趣味で、ルックスに自信があり、典型的には低学歴の女性はこの規範を支持しやすい。しかし、収入が高く、専業主婦願望がなく、ゲームが趣味で、立派な職業に就いている自負があり、典型的には高学歴の女性は支持しづらい。第三に、この規範は、男性やBMIが普通以上の女性では成婚に影響せず、BMIが低い女性において成婚確率を低める。

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© 日本社会病理学会
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