2024 年 49 巻 331 号 p. 1-10
本研究は、高効率な熱源システムの構築が難しい寒冷地の大規模病院において、熱回収ヒートポンプを用いた排熱回収システムを導入し、その省エネ性能を実証することを目的とする。本報では、初めに、排熱回収システムの導入効果を分析し、空調用と給湯用の熱源設備を合わせた評価により、温熱負荷に対するシステム効率向上効果が推察された。次に、更なる導入効果を得るための運用設定を検討するため、運用改善による省エネルギー効果を分析し、排熱回収温水の制御設定温度やその他熱源システムの改善により、システムの省エネルギー効果がさらに向上する可能性を示した。