空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集
Online ISSN : 2424-2179
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平成28年度大会(鹿児島)学術講演論文集 第8巻 性能検証・実態調査 編
セッションID: H-29
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高齢者施設における室内環境と健康性に関する調査 (第9報)寒冷地における二酸化炭素濃度を用いた加湿の分析
*開原 典子林 基哉大澤 元毅金 勲本間 義規菊田 弘輝羽山 広文阪東 美智子小林 健一厳 爽
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抄録

本報では、換気量の時間別変化の分析を行い、その結果をもとに相対湿度40%に対する必要加湿量の検討を行った。換気量の時間別変化の分析からは、換気パターンの多様性を示し、窓開け換気の状況や居室の扉の開閉状況などの各施設の運用上の特徴、及び、建物性能が深く関係していることを示した。相対湿度40%に対する不足加湿量の分析からは、二酸化炭素濃度を1000ppmまで緩和した場合、現状の5割以下に不足加湿量が低減できる可能性を示した。今後、臭気や感染症への検討が不可欠である。

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© 2016 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
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