塗料の製造工程における顔料分散において, 分散評価はグラインドゲージによる粒度, ペーパークロマトグラフでのRf値, 着色力, 光沢, 隠ぺい率, 粒度分布等の方法がある。
このうち, 分散評価方法として粒度分布測定を取り上げ, 粒度分布によって品質が左右されることに注目し, 品質不良 (分散性不良というクレーム) という事態の問題解決の手段とする。
この原因と対策について知見を得ることを目的として数種の分散機を用いて, それらの分散過程における粒度分布を画像解析装置を活用して測定すると共に, その結果を従来の分散評価方法と比較して, 顔料分散におよぼす粒度分布の影響を調べた。
また, 実験室分散機と製造ライン分散機とで, 同一分散を得るために粒度分布パターンで追跡することによって好結果が得られた。