心臓
Online ISSN : 2186-3016
Print ISSN : 0586-4488
ISSN-L : 0586-4488
第23回 臨床不整脈研究会
Non-PV TriggerによるImmediate Recurrenceを示す持続性心房細動に対するカテーテルアブレーション
井上 耕一木村 竜介豊島 優子伊東 範尚増田 正晴岩倉 克臣藤井 謙司
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 43 巻 SUPPL.3 号 p. S3_82

詳細
抄録
心房細動(AF)に対して電気的除細動(CV)しても直後に再発してしまう症例があり, Immediate Recurrence of AF(IRAF)と言われている. 我々の持続性AF連続263例における検討では, IRAFのTriggerとなるPACの焼灼の可否は, アブレーションの成否に極めて大きな影響を与えていた(相対危険度=5.6, 95%CI=2.4−13.1). また, 約9%の症例でNon PV TriggerからIRAFを認めていた. しかしながら, これらの症例では, CVをして洞調律化してもPAC出現とともにすぐにAFに移行してしまうため, マッピング毎に, 極めて多数回のCVが必要となってしまう. このため通常のマッピングはその起源を明らかにすることは困難であり, 焼灼は極めて難しい.
今回, Non-PV triggeによるIRAFを示した持続性AF症例連続4例に対するカテーテルアブレーションを提示し, Non-PV fociに対するアブレーションにおける当院の工夫と, その限界について報告したい.
著者関連情報
© 2011 公益財団法人 日本心臓財団
前の記事 次の記事
feedback
Top