心臓
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第27回 心臓性急死研究会
重症不整脈に難渋した急性心筋梗塞の1例
山田 桂嗣櫻木 悟市川 啓之谷本 匡史三木 崇史大塚 寛昭山本 和彦川本 健治田中屋 真智子片山 祐介
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2015 年 47 巻 SUPPL.1 号 p. S1_98-S1_103

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抄録

 症例は50歳代女性. 2013年10月下旬, 胸痛を主訴に当院へ救急搬送となった. 急性冠症候群の疑いにて緊急カテーテル検査を施行し, 左前下行枝seg6 100%, 左回旋枝seg11 90%, seg13 90%, 右冠動脈seg2 90%の高度狭窄を認めた. 左前下行枝と回旋枝の病変部に経皮的冠動脈形成術を施行し, 薬剤溶出性ステント (DES : drug-eluting stent) を留置した. 右冠動脈の残存狭窄は後日PCIの方針とした. その後, 第5病日未明にR on Tからの心室細動 (VF : ventricular fibrillation) あり, 計5回の除細動を施行した. アミオダロン急速投与後, 持続静注開始し, VFは停止した. 洞調律復帰後の心電図ではQT延長を認めた. その後, 第6, 第7病日にもR on TからのVFを繰り返したため, 深い鎮静が必要と考え, 挿管の上, 人工呼吸器管理とし, アミオダロン400mg/日の内服を開始した. その後はVFの再発もなく, 徐々にQT延長も改善を認めた. 第26病日抜管, VT studyにてVTが誘発されたため第79病日植込み型除細動器 (ICD : Implantable Cardioverter-Defibrillator) 留置, 第99病日自宅退院となった.

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© 2015 公益財団法人 日本心臓財団
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