心臓
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第27回 臨床不整脈研究会
ラミンA/C変異を認めた家族性洞不全症候群の1例
中嶋 一晶相澤 義泰國富 晃樫村 晋勝俣 良紀西山 崇比古木村 雄弘西山 信大福田 恵一髙月 誠司
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2015 年 47 巻 SUPPL.2 号 p. S2_157-S2_162

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抄録

 症例は47歳男性. 生来健康であったが健康診断で洞性徐脈を指摘された. 各種検査からは器質的心疾患は否定的であり, 家系内に洞不全症候群によるペースメーカ植込み数が多数あり家族性洞不全症候群の診断となった. 徐脈に伴う自覚症状が強く出現したため永久ペースメーカを植込み自覚症状の改善を認めた. 濃厚な家族歴の背景から遺伝子解析を施行したところラミンA/C変異が見つかった. ラミンA/C変異と洞不全症候群の関連に関しては報告が少なく, 変異自体も過去に報告のなかったものであったためここに報告する.

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© 2015 公益財団法人 日本心臓財団
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