心臓
Online ISSN : 2186-3016
Print ISSN : 0586-4488
ISSN-L : 0586-4488
HEART’s Column デジタル循環器学 Digital Cardiology
非接触型センサを用いたRST遠隔モニタリングシステムの臨床応用
麻野井 英次宮川 繁澤 芳樹
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 53 巻 2 号 p. 143-148

詳細
抄録

 慢性心不全は一旦入院治療が必要なほど重症化すると,心不全状態が改善しても入院前のレベルまで回復できない.心不全の進行をくい止めるためには,潜在的悪化を早期に検知し外来治療により入院を回避する必要がある.心不全の重症化は呼吸の乱れ(不安定化)に反映されることから,これを定量できる呼吸安定時間(respiratory stability time;RST)を開発した.無拘束非接触センサを用いて在宅患者の終夜RSTを毎日追跡できるICT遠隔モニタリングシステムを構築し,心不全の増悪を早期に検出する医師主導治験が進行中である.毎日病院のviewerに表示されるRST低下の推移から心不全の増悪を早期に検出し,外来治療が奏功したかをRSTの回復過程から即座に判定できる点が優れている.

著者関連情報
© 2021 公益財団法人 日本心臓財団
前の記事 次の記事
feedback
Top