心臓
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[臨床研究]
急性心不全症例において,入院中のFibrosis-4 indexの変化は右房圧の変化と関係する
中島 充貴櫻木 悟河口 達登斎藤 宇亮飯田 倫公山田 隆史小出 祐嗣和田 匡史川本 健治田中屋 真智子片山 祐介
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2021 年 53 巻 3 号 p. 259-264

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抄録

 背景:Fibrosis-4(FIB4) indexは肝線維化を評価する指標で,年齢・血小板数・AST・ALTにより簡便に算出される.FIB4 indexは心不全症例における予後と関連するとの報告もある.本研究では,急性心不全入院中のFIB4 indexの推移,およびFIB4 indexの変化に関係する因子について検討した.

 方法・結果:対象は,2011年3月から2019年2月の期間に急性心不全で当院に入院し,入院時と退院前に右心カテーテル検査を施行した31例.右心カテーテル施行日の2日以内の血液検査からFIB4 indexを算出した.入院時から退院前にかけて,FIB4 indexは有意に低下した(2.79(1.83,4.74) to 2.46(1.40,4.21),p=0.012).単変量解析では,総ビリルビンの変化,NT-proBNP変化および右房圧変化がFIB4 index変化と関係していたが,多変量解析では,右房圧の変化がFIB4 indexの変化と有意に関係していた(β=0.027,CI:0.003 to 0.052,p=0.032).

 結語:急性心不全において,経過中にFIB4 indexは低下した.FIB4 indexの変化には右房圧の変化が関係していた.

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© 2021 公益財団法人 日本心臓財団
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