1978 年 10 巻 8 号 p. 844-848
症例は1ヵ月の女児で,三尖弁閉鎖症,大動脈のKinking,Tortuosity,Loopingを伴うLeft-sidedcervical aortic archと言参断された.生後2ヵ月時,直径約3mmのWaterston吻合術を施行したが,4ヵ月時心不全にて死亡した.
Cervicgl aortic archは,まれな疾患であり,現在まで文献的に約16例の報告がみられるにすぎない.また大動脈のLoopingはきわめて珍しいことである.著者らは本症例を若干の文献的考察を加えて報告した.