心臓
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臨床 慢性うっ血性心不全における塩酸プラゾシンの効果
単純盲検法による1週間休薬効果の多施設判定
桜井 恒太郎河合 忠一屋藤 慶三木之下 正彦鹿野 昌彦佐々 寛己檜垣 進中村 仁石井 正徳小川 剛
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1984 年 16 巻 1 号 p. 48-53

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抄録

塩酸プラゾシンの慢性効果を調べる目的で33例の慢性左心不全患者に1日1.5-12mgを4週間以上投与した後, 1週間の間不活性偽薬に置換しその前後での運動耐容能を測定する単純盲検試験を延べ38回施行した. 偽薬投与後には安静時の肺活量が低下し, 運動耐容時間も減少したほか約 1/3に臨床的悪化が認められプラゾシンの効果が持続していることが証明された. 1週間の休薬による判定法は慢性心不全の薬効の判断に有効である.

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