心臓
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症例 自然消失した心房中隔瘤の1例
数間 紀夫伊藤 けい子多田羅 勝義李 慶英浅井 利夫村田 光範
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1992 年 24 巻 3 号 p. 291-295

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抄録
症例は日齢12日男児.日齢12日に不整脈が出現したため,心臓病学的検査を施行した.心電図により心房性不整脈と診断した.心エコー図で,右房側に大きく突出した心房中隔瘤を認めた.房室弁の異常や他の心奇形の合併はなかった.1カ月検診時には,洞調律となり,心房中隔瘤も消失していた.その後,1歳に至るまで心房中隔瘤の出現はない.本例は,心房性不整脈を伴った心房中隔瘤が短期間に消失したというまれな症例である.
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