心臓
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第17回体表心臓微小電位研究会 自律神経活動異常を反映するheart rate turbulenceとheart rate variabilityの相関性に関する検討
三輪 陽介池田 隆徳榊 桂宮越 睦石黒 晴久塚田 雄大阿部 敦子米良 尚晃中村 健太郎柚須 悟吉野 秀朗
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2008 年 40 巻 Supplement1 号 p. 15-18

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抄録

目的:突然死予知に有用とされる自律神経活動異常指標のheart rate turbulence(HRT)とheart ratevariability(HRV)の相関性を評価した.
方法:対象はリスク評価の目的でHRTとHRVの測定をGE社製ホルター心電計で同時に行った219例であった.解析システムMARS PCを川いて,HRTのパラメータ(turbulence onset[TO]とturbulenceslope[TS]),HRVの時系列解析指標(meanRR,SDNN,rMSSD),周波数解析指標(LF,HF,LF/HF)を測定した.
結果:HRTは159例(73%),HRVは207例(95%)で解析可能であった.解析不能の主な原因は,HRTが稀有な心室期外収縮,HRVが心房細動の出現であった.TOとTSの平均値はそれぞれ-0.5±2.0%,4.8±5.5ms/RRであった.TOはSDNNとrMSSD,TSはLF/HFを除くすべてのHRV指標との間で有意な関連性を示したが,相関係数はいずれも0.4以下であり低かった.
結論:HRTとHRVの間にはある程度の関連性があることが示された.しかし,相関係数が低かったことから,両指標は同一の自律神経活動異常を反映していない可能性がある.

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