心臓
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症例 誘導型心房ペースメーカと心室性デマンドペースメーカが同時に植え込まれた徐脈・頻脈症候群の1例
横山 正義笠貫 宏遠藤 真弘細田 瑳一
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1974 年 6 巻 14 号 p. 1979-1984

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抄録
45歳女性で過去28年間にわたって徐脈・頻脈症候群を塁した患者・最近,徐脈のためAdams-Stokes症候を呈したり,頻脈のため心不全症状を呈するようになった.procainamide,propranolol,digitalisなどを使用したが無効であり,ときには抗不整脈剤の使用により心室粗動・shortrunをおこした.
この患者に対し,徐脈にはStarr-Edwardspacemakerを移植し,頻脈には高周波心房誘導型pacemakerを移植した.手術後満1年を経過した現在,心陰影は縮小し患者はほば正常な日常生活に復帰している,なお,憲者は頻脈発作回数を減少させるため,propranolol,digitalisの内服を続けている.
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© 公益財団法人 日本心臓財団
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