食品衛生学雑誌
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有毒渦鞭毛藻Gymnodinium catenatumを投与したアサリにおける麻痺性貝毒の蓄積と排泄
Mohamad SAMSUR高谷 智裕山口 泰永相良 剛史野口 玉雄荒川 修
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2007 年 48 巻 1 号 p. 13-18

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抄録

アサリに麻痺性貝毒産生渦鞭毛藻 Gymnodinium catenatum (Gc) を給餌し,同貝における毒の蓄積,変換,排泄について検討した.実験開始時にGc 培養細胞(4×106 cells) を一度だけ大量投与したところ,アサリは12時間後までにほとんどを摂取し,投与量の16% に相当する毒を蓄積したが,いったん蓄積した毒はその後急速に減少した.毒組成については,給餌したGc とは異なり,C1に対するC2の割合の逆転やデカルバモイル体およびカルバメート体の出現が認められた.アサリならびに飼育水槽中の残さ(Gc の残存細胞と糞)に含まれる毒量の総和は次第に減少し,168時間後には投与した毒量の1% 程度となった.

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© 2007 公益社団法人 日本食品衛生学会
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