食品衛生学雑誌
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LC-MS/MSによる畜産食品中のネクイネートおよびバクイノレートの分析
中島 崇行林 洋笹本 剛生神田 真軌草野 友子松島 陽子金井 節子竹葉 和江永山 敏廣
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2011 年 52 巻 3 号 p. 178-182

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抄録

公的な試験法の定められていないネクイネートおよびバクイノレートの分析法を確立した.試料から厚生労働省通知の一斉試験法Iに準じて抽出した後,20%メタノールでHLBカートリッジに負荷し,アセトニトリル-メタノール(1 : 1)混液で溶出,10 mLに定容しLC-MS/MSにより定量した.本法のネクイネートおよびバクイノレートの定量限界は0.001 μg/gであった.8種類の試料(鶏筋肉,鶏肝臓,鶏心臓,豚筋肉,豚心臓,牛筋肉,羊筋肉,鶏卵)について2濃度における各々の添加回収率は,89.5~108.6%,相対標準偏差は20% 未満(n=10)であった.本法を用いて市販の食肉10検体について実態調査を行ったところ,いずれの検体からもネクイネートおよびバクイノレートは検出されなかった.

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© 2011 公益社団法人 日本食品衛生学会
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