東京都市場衛生検査所
1961 年 2 巻 1 号 p. 75-78
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(1) 分離菌は陸上汚染のきわめて少ない検体より検出され, その性状が一般大腸菌に比べ, 海水嗜好, 低温至適温度を有することにより, 魚固有の特異の大腸菌と推定される.(2) 分離菌の生物学的性状は Aerobacter cloacae に最も近いものと思われる.(3) 選択培地では自然環境より, 37°で直接培養した場合より発育し難い. 従ってこれら菌群の存在は食品衛生面で, 魚介類大腸菌検査に当り考慮すべきものと思われる.
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