食品衛生学雑誌
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2 巻 , 1 号
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  • 前野 正久, 小笠 勝啓
    1961 年 2 巻 1 号 p. 1-9
    発行日: 1961/03/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    世界における各種調製粉乳の理化学的性状を紹介し, これについて所見を述べた.
  • 岩尾 裕之, 高居 百合子
    1961 年 2 巻 1 号 p. 10-18
    発行日: 1961/03/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
  • 川城 巌, 田辺 弘也
    1961 年 2 巻 1 号 p. 18-27
    発行日: 1961/03/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
  • 新間 弥一郎, 田口 脩子
    1961 年 2 巻 1 号 p. 28-34
    発行日: 1961/03/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    イシナギ肝臓による食中毒が, 単なるA過剰症によるのか, あるいは他の特異な毒物によるのか検討するために, 東京築地市場に入荷した3尾のイシナギの肝臓を試料とし, それぞれの脂質を分析したのち, 人間およびシロネズミに対して, これら3個の試料から分離した抽出油, 抽出残留物, 肝臓エキスおよび調理した肝臓を与えた結果, シロネズミでは抽出残留物および肝臓エキスは全く中毒症状を現わさず, 抽出油中にはよりA毒性の強い物質を認めなかった.
    人間では3個の試料のうち, 含油量22.3%, 油中のA濃度117万IUの肝臓を調理して食した場合に, 皮膚落屑を伴う特有の中毒症状が現われたが, 摂取した肝臓中のA量から予想されたよりも, 中毒症状は激しく, かつ長期にわたり, 単なるA過剰症とは断定できなかった.
  • 松井 武夫, 佐野 玲子, 赤尾 頼幸, 神林 三男
    1961 年 2 巻 1 号 p. 34-45
    発行日: 1961/03/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    T. T. C. test の応用によって, 牛乳中に含まれる抗生物質を鑑別する方法について, 基礎的な実験を実施したところ, 次に述べるような結果が得られた.
    (1) 脱脂乳培地中に抗生物質を順次増量しながら, これにS. th. を馴化継代することによって, ペニシリン, テラマイシン, アクロマイシン, ストレプトマイシンおよびクロロマイセチンのそれぞれに耐性を持ったS. th. 耐性菌を得ることができた. これらの各耐性菌のT. T. C. test における発色限界は, ペニシリンでは24U/ml以上, テラマイシンでは16μg/ml, アクロマイシンでは2.4μg/ml以上, ストレプトマイシンでは128μg/ml以上, クロロマイセチンでは32μg/mlである.
    (2) S. th. の各抗生物質耐性菌の耐性は, それぞれの抗生物質に対して特異性がある. しかしテラマイシンおよびアクロマイシン耐性菌は相互に交叉した耐性を持っている.
    (3) 各抗生物質に対する耐性は, 限界希釈法による純化によって安定させることができた. しかしそれらの菌がT. T. C. test において示す発色時間の遅延, 発色状態の減少など非耐性菌の示す結果と幾分異る点については, 基礎的に検討する余地がある.
    (4) T. T. C. test に際して85°で5分間加熱することは, 試験の結果には何ら影響を与えない.
    以上の基礎的な実験に基づき, これを実際に応用するならば, 牛乳中に含まれる抗生物質の鑑別は可能であると考える.
  • 津郷 友吉, 斎藤 芳枝
    1961 年 2 巻 1 号 p. 45-49
    発行日: 1961/03/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    食品中特に獣肉 (牛, 豚および鶏肉) 中のヒスタミン定量実験を行った. すなわち河端法による魚肉中のヒスタミン定量法を用い, 獣肉の腐敗過程においてヒスタミンの定量を他の化学的試験 (揮発性塩基窒素, pH試験, タンパク沈殿反応) とともに行い, それらの関係を調べそのヒスタミンの定量が, 肉の鮮度判定に使用できるか否かについて検討した. その結果によれば, 魚肉におけるように明らかな関係は現われなかった. すなわち獣肉中のヒスタミンは他の三つの化学的試験および官能検査により, 明らかに腐敗の状態にあっても, ヒスタミンはきわめて少量現われるに過ぎない.
    従ってヒスタミンを定量することにより, 獣肉の鮮度判定を魚肉と肉と同様に行なうことは困難と思われる. これは魚獣肉の成分の違いか, または魚肉と獣肉中のヒスタミンを生成する細菌の有無によるものと考えられ, 今後の実験検討をまちたい.
  • 川城 巌, 石居 昭夫, 藤田 昌彦
    1961 年 2 巻 1 号 p. 50-52
    発行日: 1961/03/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    著者らは, ガスクロマトグラフィーによるソルビン酸の定量分析の可能性を検討し, 次のような結論を得た.
    1. 43~178mg/10mlの濃度のソルビン酸については, そのメチルエステルのピークは, SGあるいはPVAカラムを用いた場合, 充分対称的で, ピーク高比によって定量が可能である.
    2. ソルビン酸メチルエステルによる検量線は, 3回の実験結果の平均値に基づいて作成すると, 0~178mg/10mlのソルビン酸の濃度範囲で, 比較的良好な直線となった.
    3. 上記検量線によるソルビン酸の定量誤差は, 50mg/10ml以上では, ±3%以下であった.
    4. 熱伝導度型ガスクロマトグラフィーによって食品中のソルビン酸を定量する場合, 多量の食品 (100g程度) を必要とするが, 従来発表されたソルビン酸回収方法 (蒸留法) をそのまま応用すると, 効率が非常に悪いので, まず多量食品中からソルビン酸を抽出する方法から検討しなければならない.
  • 村田 敏郎, 湯村 道子
    1961 年 2 巻 1 号 p. 53-56
    発行日: 1961/03/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    F. Kurtz and R. B. Kurtz reported that luminol was used as a chemiluminescent indicatorin acid-dase titration. The authors tested the accuracy of the titric method using luminol as an indicator, and the same results were obtained as they obtained. Moreover, the indicator was found to emit light at a pH above 6.90. In this experiment, KMnO4 or K3Fe(CN)6 was successfully used instead of hemoglobin.
    Furthermore, this indicator was applied in determination of acid contained in some colored beverages. Satifactory results were obtained in the case of using orange juice and red wine as sample, while it was unable to determine accurately the amount of acid contained in soy by using luminol as an indicator.
  • 佐谷戸 安好
    1961 年 2 巻 1 号 p. 56-63
    発行日: 1961/03/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    Triazylstilbene 系螢光染料の市販食品に混用, 染着された場合, これを抽出, 定量する目的のためには分光分析的測定が考えられる. 同螢光染料の一つであるTSKを用い, そのcisおよび trans 異性体についてペーパークロマトグラフィーを, Pyridine: n-BuOH: Kolthof buffer (PH 11.0) (4:1:3) の溶媒を用いて展開し trans 0.53, cis 0.83のRfを示すことを確認した. さらにこの両異性体の分光学的性状を検討したがTSKは水溶液中において, 紫外線により分子中の-CH=CH-に起因する分子内転位を生じ trans_??_cis に異性化し, この異性化は液性をアルカリ性にした場合にも起こり, 一定時間後に trans, cis いずれの側より出発してもcis側にかたむいて平衡関係を示すことを認めた. またTSKは紫外部吸収スペクトルまたは螢光スペクトルによっても定量しうることを認め, さらに赤外線吸収スペクトルにおいてcis異性体は880cm-1の波数に ethylen に起因する特性吸収のあることを確認した.
  • 佐谷戸 安好
    1961 年 2 巻 1 号 p. 64-68
    発行日: 1961/03/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    Triazylssilbene 系螢光染料TSKを用い, 食品中からの抽出定量法について研究を行った.
    混用, 染着のおそれのある各種食品について検討した. うどんについては Taka-amylase 液化法, 菓子またはさらしあんについては1% NH4OH・MeOH抽出法, かまぼこについてはホモジェネート抽出法を行い, 食品中からの抽出液をカーボン・セライトカラムに吸着し, TSKを1% Na2 CO3溶液を用いて選択的に TSK cis, trans 平衡混合溶液として溶出し, 溶出液を紫外部吸収スペクトル法を用いて278mμの吸光度を測定し, 各食品については95~97%の回収率をあげるとともに, cis_??_trans 平衡状態を cis, trans 含有率によって調製した検量線から278, 350mμの極大吸光度の測定によって確認しうることがわかった. この結果, 食品中に triazylstilbene 系螢光染料が混着, 染着した場合の分離定量法を確立した.
  • 菰田 太郎, 可児 利朗, 弓削 清一郎
    1961 年 2 巻 1 号 p. 69-74
    発行日: 1961/03/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    著者らは液状乳の総固形分の測定のため, 従来の加熱乾燥法によるA. O. A. C. 法 (1955) に改良を加え, 簡易な迅速定量法を考案した.
    本法で使用するひょう量ざらは, 重量110~120mgのアルミニウム箔で作り, 試料採取前のさらのひょう量に要する時間, および安価なために一度使用したものは捨て去ることによって, 測定後のさらの洗浄操作に要する時間を短縮した.
    試料の採取には, 特に考案したオストワルド型ホールピペットを用いた. このピペットは20℃の水0.98mlを18~20秒間で排出するもので, これを用いて25℃の液状乳をとれば1.00gが採取できる. 容量的に試料を採取する場合には, 試料の温度と比重を考慮しなけれげならないが, 試料の温度は25℃とし, 比重による補正は特に行わなくても, 1.00gを採取しうるとみなすことができる.
    ただし, きわめて比重の大きい試料, たとえば濃厚な加工乳, 特別に濃い牛乳または原料乳については, 補正を考慮しなければならない. 前述の採取量については, 比重1.030の液状乳の場合に成り立っているものである.
    きわめて精密に総固形分を測定しようとする場合には試料の採取量を正確にひょう量しなければならない.
    乾燥条件にはA. O. A. C. 法そのままとし, 電気浴または水蒸気浴を用いて98~100°で3時間としたが, なおこの時間の短縮については, さらに検討を加えている.
    ひょう量に使用する天びんについては, 固形分を精密に測定する場合は, 天びんの精度が高く, 感量の小さいはかりを用いるが, 簡易な現場試験のためには, 感量0.5mgのトージョンはかりでよい.
    加工乳, 牛乳および生乳などの各種の試料について, A. O. A. C. 法と比較して総固形分を測定したところ, その測定値がほとんど一致した.
  • 持永 泰輔
    1961 年 2 巻 1 号 p. 75-78
    発行日: 1961/03/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    (1) 分離菌は陸上汚染のきわめて少ない検体より検出され, その性状が一般大腸菌に比べ, 海水嗜好, 低温至適温度を有することにより, 魚固有の特異の大腸菌と推定される.
    (2) 分離菌の生物学的性状は Aerobacter cloacae に最も近いものと思われる.
    (3) 選択培地では自然環境より, 37°で直接培養した場合より発育し難い. 従ってこれら菌群の存在は食品衛生面で, 魚介類大腸菌検査に当り考慮すべきものと思われる.
  • 内山 均, 天野 慶之
    1961 年 2 巻 1 号 p. 82-85
    発行日: 1961/03/05
    公開日: 2009/12/11
    ジャーナル フリー
    水産ねり製品へのホウ酸の使用状況を, 1958年夏期の市販品について検査した. 採取地区は, 仙台, 新潟, 高岡, 岡山, 広島, 山口県下, 八幡浜, 高知および観音寺地区である. 採取数は167点である. 試験の結果, 山口, 高知県下および観音寺地区の一部の製品には, 明らかにホウ酸の添加が認められた. 顕著な例では, 3%以上にもおよぶものがあった. おそらく, ホウ酸末として加えるので, 均一にすり身に混和されない結果とみられる. しかし, 以上の3地区以外の製品からは, 全たく検出されなかった. すなわち, この調査の範囲では, 全国的にみた場合, ホウ酸の使用は1地区た限定されているといえる. しかしホウ酸は, 消化管からすみやかに吸収され, 中毒の原因となることが明らかにされているから, これのねり製品への使用は, 強い規制によって禁止すべきである.
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