1986 年 27 巻 4 号 p. 380-386_1
エゾウコギを葉と茎-根茎の2つの部位に分け, その水及びエタノール抽出物について Salmomlla typhimurium TA100 及びTA98による復帰突然変異試験, マウスによる小核試験及びラットに33~47日間の亜急性毒性試験を実施し, 体重, 臓器重量の変化, 血清生化学的検査及び病理学的検査を行った. その結果, 突然変異誘起性及び染色体異常誘起性は認められなかった. またラットの体重増加, 臓器重量及び血清生化学的検査によって, 特に葉の抽出物についで対照との間に有意差が認められたものの病理学的検査の結果からは, 何ら異常は認められず, 茎-根茎の抽出物には, 投与の影響を示すような異常は認められなかった.