国立衛生試験所
1986 年 27 巻 4 号 p. 387-392_1
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オゴノリ類によると考えられる食中毒が, 山形県と愛媛県で発生した. 本原因解明のため, その生物活性を検討した. 投与検体は, オゴノリを3種類の溶媒で順次極性を上げて抽出して作成した. それらのエキスをモルモットまたはマウスへ各種の投与方法により投与し, 耳血管拡張, 下痢, 正向反射の消失及び中枢興奮などの急性症状の発現と毒性を観察した. しかし, これらの諸作用は極めて高用量の検体投与量で初めて得られたものであって, オゴノリがヒトの急性症状に関係するという可能性は肯定できなかった.
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