食品衛生学雑誌
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オゴノリの各種調製加工による生物活性と化学成分の変化 天然有害物質に関する研究 (第2報)
鈴木 英世関田 節子尾崎 幸紘原田 正敏
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1986 年 27 巻 4 号 p. 393-397_1

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抄録

オゴノリの加工処理の意義を検討した. まず海藻を3つに分け, 1つは未処理のままとし, 他を水浸漬処理と石灰水浸漬処理をした. 以上3種類のオゴノリからメタノールエキスを調製し, それらをモルモットの腹腔内へ投与し, 現われる急性の毒性と症状を観察した. そしてエキス間の化学成分の違いについても検討した. その結果, これら処理により生物活性の消失または軽減と成分量の減少が認められ, 市販オゴノリの加工時行われる調製法の妥当性が明らかにされた.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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