野生キジ及び飼育キジの筋肉部 (むね, 手羽, もも, ささ身), がらスープ及び内臓部 (心臓, 肝臓, 筋胃, 腸) について栄養成分含量を調べた. 野生キジに比べ飼育キジの各筋肉部及びがらスープで, 水分及び粗脂肪含量が高く, 逆に粗タンパク質及び灰分含量が低かった. 炭水化物含量には上記成分のような一定した含量関係が認められなかった. 無機質含量は鉄, マグネシウム, カリウム及びリン含量が野生キジで明らかに高かったが, カルシウム及びナトリウム含量は低いものもあった. 内臓部では腸の粗脂肪, ナトリウム及びカリウム含量が野生キジより飼育キジで高いなど2,3の成分を除き, 野生キジと飼育キジで含量に差は認あられなかった.