1996 年 37 巻 6 号 p. 401-406_1
農産物中のマレイン酸ヒドラジドのGCによる分析を検討した.試料を塩酸で加熱した後, 硫酸ジメチルでメチル化した. 酢酸エチルで抽出後, 5%含水フロリジルカラムで精製してNPD-GCで測定した. 馬鈴薯, 玉ねぎなど市販の農産物11種類を用いて添加回収実験を行ったところ, 72.0~98.2%と良好な結果が得られ, 検出限界は0.5ppmであった. また, GC/MSにより確認することができ, 従来の比色分析法に比べ, 低濃度の残留でも信頼性の高い結果が得られた.