食品衛生学雑誌
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HPLCを用いる農産物中のN-メチルカルバメート系農薬21種及びそれらの代謝物12種の同時分析
津村 ゆかり中村 優美子吉井 公彦外海 泰秀肥後 真美子柴田 正
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1998 年 39 巻 6 号 p. 357-367_1

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抄録

N-メチルカルバメート (NMC) 系農薬21種及びそれらの代謝物又は異性体12種を同時に定量する方法を確立した. ジクロロメタンを使用せず, 分析操作中に酸化生成した物質をも検出できる方法とした. 試料をアセトン次いで酢酸エチルで抽出し, アセトニトリル/n-ヘキサン分配及びSep-Pak® アミノプロピルミニカラムで精製した. NMCはポストカラム反応蛍光検出HPLCで定量した. 添加回収率 (0.1~1μg/g添加) は玄米, たまねぎ, りんごなど10種の殻類, 果実類, 野菜類でブトカルボキシムスルホキシドを除き56.9~108.2%であった. 検出限界は大多数について試料中0.01μg/gであった.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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