食品衛生学雑誌
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キャピラリー電気泳動法 (CE) による形態的に類似したキノコの判別例
桐原 広成世取山 守上原 毅黒崎 かな子森山 和彦
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1998 年 39 巻 6 号 p. 406-409_1

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抄録

冷凍したキノコの水溶性抽出物を Sep-Pak ODS カートリッジで精製後, メタノールで溶出し, 溶出液を減圧濃縮した. 残留物を水で溶解し, 内部標準物質として50mmol/L無水カフェインを添加し, キャピラリー電気泳動法により測定した. 比溶出時間 (RM) 及び移動度 (μ) を指標としてキノコの種判別を行った. その結果, 各キノコの泳動パターンのピークについてRMやμを比較することにより形態学的に判別しにくいクリタケとニガクリタケ, シイタケとツキヨタケ及びウラベニホテイシメジとクサウラベニタケを簡易な前処理と短時間の分析で判別することができた.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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