小児耳鼻咽喉科
Online ISSN : 2186-5957
Print ISSN : 0919-5858
ISSN-L : 0919-5858
原著
小児に対する気管切開術の検討
佐久間 直子南部 多加子小河原 昇佃 守
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 30 巻 3 号 p. 304-307

詳細
抄録

  当科で過去10年間に施行した気管切開術症例95例の検討を行った。手術施行時年齢の年代分布は 0 歳児が54例を占めていた。原疾患は,気管気管支軟化症,声門下狭窄,神経疾患の症例が多かった。約半数で気管カニューレ抜去のためには,外科的治療が必要であった。気管カニューレ抜去可能例の割合は全体では35%であったが,歩行可能程度以上の運動能力がある生存例のみでは82%と増加した。また,気管カニューレ抜去不可能であった生存例の中で,歩行ができない例は82%であった。このことより,歩行程度の運動能力がない例の気管カニューレの抜去は難しい傾向にあると考えられた。

著者関連情報
© 2009 日本小児耳鼻咽喉科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top