2008年 4 月より2010年 3 月の 2 年間に Feuerstein split tube を留置した難治性・反復性中耳炎児35児(90耳)について,留置期間・チューブ脱落時の状態・合併症・チューブ留置効果について検討した。平均留置期間は121.4日であり,53%で 3 ヵ月以上留置可能であった。チューブ留置に伴う合併症として,半年以上持続する鼓膜穿孔が1.1%,チューブ閉塞が1.1%であった。チューブが鼓室内に脱落した症例は認めなかった。チューブ留置前後 1 ヵ月の抗菌薬内服日数は留置前 1 ヶ月13.6日から留置後 1 ヶ月3.3日に減少し,チューブ留置効果と考える。このチューブは留置しやすく合併症の少ないチューブと考えられる。