2018 年 39 巻 3 号 p. 219-222
小児の気道異物吸引事故はなくならない。日本小児呼吸器学会では,事故の実態を把握して啓発活動に役立てることを目的に2007年に第1回全国調査を行い,「小児の気道異物事故予防ならびに対応」パンフレットを作成した。2015年にも第2回の全国調査を行なったが,結果に大きな変化はなかった。一方,事故を防ぐには保護者への啓発活動が大切であるが,保護者の多くは事故予防についての知識が乏しい。気道異物吸引事故に対応できる施設や医師が限られているなか,各地域での診療体制の構築と維持,異物吸引疑い例への適切な対応,そして事故発生予防のための一般市民への啓発活動ならびに異物になり得る商品への警告表示など,気道異物事故に関して取り組むべきことが多くある。