小児耳鼻咽喉科
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シンポジウム1―難聴児療育における多職種連携
難聴児療育における多職種連携―言語聴覚士の立場から
村上 健
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2020 年 41 巻 1 号 p. 4-8

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抄録

難聴児の中には発達障害を伴う児童が増えている。このような児童には多職種が連携し個別に対応をする必要がある。言語聴覚士の役割としては聴覚管理だけでなく,全体発達および言語発達,コミュニケーションの評価を実施し,医療/療育/教育機関で連携をとりながら難聴児の発達段階に応じたコミュニケーション方法を習得させることが必要である。また評価結果に基づき,児童のもっている能力を最大限に引き出すことが求められる。言語聴覚士の立場から,様々な特性を持つ難聴児一人一人に対する療育・教育における医療/療育/教育機関の連携の重要性と,多職種連携の在り方を述べる。

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© 2020 日本小児耳鼻咽喉科学会
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