抄録
箸を正しく使うことは日本人の食事のマナーの基本となるため、正しい箸の持ち方は食育指導のテー
マとして取り上げられることがある。将来栄養士として食育指導をする立場となりうる短期大学生につ
いて、箸の持ち方の実態を調査し、今後の栄養士養成の指導方法の参考にすることを目的とした。箸の
みを持った状態、大豆をつまんだ状態、高野豆腐をはさんだ状態で写真撮影をし、正しい持ち方をした
「伝統群」および正しいとはいえないその他の持ち方の「非伝統群」に分類した。非伝統群は9種に分類
できた。入学時において、およそ半数の学生が「非伝統群」に属し、箸を正しく持っていないことが明
らかになり、また、卒業時においても「非伝統群」の割合は入学時と変わらず同程度であった。卒業時
までに改善が見られず、短期大学生において箸の持ち方を矯正することは難しいと示された。在学中に
改善する指導方法を今後は検討したい。