室内環境
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室内環境における粒子計測技術の現状と今後の展望について
福嶋 信彦 佐藤 佳宏
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2020 年 23 巻 2 号 p. 161-169

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抄録
室内環境の粒子状物質は, 一般に粒子径に依存する物理量に基づいて測定が行われる。 本稿では, 最初に大気や室内環境濃度の測定に用いられる質量濃度の測定法について, 標準測定法とされるフィルター秤量法と, 測定現場で利用可能な簡易測定法について述べる。 次に, 空気清浄度の評価に用いられる代表的な個数濃度の測定法について紹介し, さらに粒子を大きさや重さの区分別に分ける分級法として, 粒子の電気移動度と慣性力を利用した分級原理と測定法について解説を行う。 最後に今後の展望としてIoT技術との融合による新たな測定の可能性について触れる。
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© 2020 一般社団法人 室内環境学会
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