抄録
日本のバス車室内における微生物叢の報告事例は非常に少ない。今回,路線バス・観光バスの車室内において室内浮遊菌や空調内の付着菌を測定した。空調offでの状態では,浮遊カビ数(DG18培地)の平均は280 cfu/m3,細菌数(SCD培地)は平均290 cfu/m3であった。浮遊カビはCladosporium属が多く外気の影響を大きく受けている様子で,車室内発生と考えられるカビは少なかった。空調の熱交換器表面の付着菌は酵母様の真菌が多く,Aspergillus属やPeniciliium属は検出されず,家庭用エアコンとは菌叢が異なると考えられた。