抄録
生物粒子を用いて空中浮遊菌測定器の捕集性能を調べた報告は少ない。
著者らは1970年代に購入可能であった空中浮遊菌測定器5種の生物粒子捕集性能を菌噴霧実験チャンバーを用いて調べ, 衝突型のスリットサンプラー (Casella) が優れた捕集性能を持つことを知った。しかし, この成績は定性的であった。定量的な成績を得るため, 空中浮遊菌測定器の生物粒子捕集性能試験方法を開発した。この捕集性能試験方法を用いて衝突型空中浮遊菌測定器6種類の生物粒子捕集性能を調べた結果, 器種により捕集性能に差が認められた。また, 携帯型は定置型測定器に比較し明らかに捕集性能が低かった。
その後, 仲田らは生物粒子の捕集性能を重視した携帯型測定器を開発し (1999年), その生物粒子捕集性能を前述の試験方法を用いて定量的に調べ, 携帯型においても定置型同様の高い生物粒子捕集性能を有することを報告した。ここではこれらの成績を紹介する。