日本シルク学会誌
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原著
定粒繰糸工程における分別接緒と生糸品質の関連性に関する解析
李 林甫三浦 幹彦森川 英明岩佐 昌征
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2001 年 10 巻 p. 31-36

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抄録
 本研究ではファジイ理論を利用して, 繰糸繭を外層繭, 中層繭, 内層繭の三種類に判別するメンバーシップ関数を考えた. この関数を利用した定粒繰糸過程のシミュレーションを行い, 繰糸繭の層別状態を調査し, 三種類の繭の組み合わせ及び繭の余剰糸量を表わす程度のグレードを求めた. さらに繰製された生糸の成績について考察を行った. この結果, 繰糸の繭の新旧グレードによって接緒繭を選択する方式を採用すれば, 繊度偏差の小さい高品質の生糸が繰製されることがわかった.
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© 2001 日本シルク学会
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