理科教育学研究
Online ISSN : 2187-509X
Print ISSN : 1345-2614
ISSN-L : 1345-2614
資料
理科の自由研究における教師の認識に関する一考察
安藤 秀俊
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 48 巻 2 号 p. 127-134

詳細
抄録

本研究は,川崎市の公立中学校において,理科の自由研究がどの程度実施され,理科教師が自由研究に対して, どのような認識を持って指導に当たっているのかを調べる目的でアンケート調査した。51 校中46 校の理科教師から回答が得られ,46 校のうち,3学年全てにおいて自由研究を行っている割合は87 %にも達し, 自由研究が盛んに実施されている現状が認められた。また,生徒が理科の学習について興味・関心を持つようになることや,科学的なものの見方・考え方が養われるなどの理由で, 自由研究の大切さを認識している教師が有意に多かった。更に,理科の自由研究を行うことによって,生徒に身につくと考えられる態度や能力についても,概ね肯定的に捉えられており,理科教育における自由研究の有効性が認識されていた。

著者関連情報
© 2007 日本理科教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top