2010 年 51 巻 2 号 p. 29-39
子どもの問題解決プロセスにおける談話を、三つのコミットメントの段階から分析した。こうした視点から授業を分析することによって、教師が子どもの発言を価値づけ、談話を発展させ科学概念構築を促進させようとしていることを明らかにした。また、このような学習成立の指標として、子どもたちの共有・合意された知識に対するアプロプリエーションを観察することができた。換言すると、これは子どもによる構築された科学概念に対する自覚性と随意性が促進されたことを示すものである。