近年,高等学校において「探究」科目を中心に研究活動を行う機会が増加している。そうした状況においては,探究に取り組む生徒に対し,研究倫理に関する知識を理解した上で主体的に判断・行動する力を育成する必要があると考えられるが,大学等の研究機関と比較して高等学校における研究倫理教育の実践例は少ない状況にある。そこで,本研究では「研究活動における特定不正行為」に焦点を当て,文部科学省が公開する研究不正事案の実例を教材とした研究倫理教育の実践を行った。さらに,授業を踏まえて生徒たちが自身の課題研究を行う上で注意するべきことを考え,それらを集約することで,課題研究における研究不正を防ぐチェックリストの作成を試みた。