2013 年 28 巻 1 号 p. 63-67
大阪大学にて2000年から2011年に乳房外Paget病と診断された69例を対象とした疫学的検討を行った。経過観察期間は1~72ヵ月(平均観察期間35ヵ月),初診時年齢は49~97歳,平均年齢は72.4歳,男女比は2.5:1であった。発生部位は外陰部63例,肛門周囲4例,腋窩2例であった。病期分類は皮膚悪性腫瘍取扱いガイドラインに準じて行った。病期IAは38例,病期IBは17例,病期Ⅱは3例,病期Ⅲは3例,病期Ⅳは8例であった。治療は手術が60例,化学療法が9例,放射線療法が5例であった(重複あり)。5年生存率は病期Ⅰ,Ⅱ,Ⅲが100%,病期Ⅳが0%であった。