Skin Cancer
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教育コース
老人性血管腫からの生検が有用であった血管内大細胞Bリンパ腫(IVLBCL)の2例
大黒 奈津子福本 隆也浅田 秀夫
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2013 年 28 巻 1 号 p. 68-73

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抄録

症例1:82歳,男性。急激な意識障害の原因として血管内大細胞Bリンパ腫が疑われ当科を紹介受診。下腹部を中心に毛細血管拡張と淡い紅斑を認め,側胸部には老人性血管腫を認めた。紅斑と老人性血管腫からの皮膚生検で血管腫の血管内や脂肪層の血管内に異形単核球を確認した。
症例2:72歳,女性。意識障害とMRI所見から血管内大細胞Bリンパ腫が疑われ当科を紹介受診。側頸部の老人性血管腫2箇所を生検したところ2箇所ともに血管腫の血管内にのみ異形単核球を認め,血管内大細胞Bリンパ腫と診断した。
近年血管内大細胞Bリンパ腫のランダム皮膚生検の有用性が提唱されているが,ランダム皮膚生検施行の際には老人性血管腫からの生検も有用であると考え,文献的考察を加えて報告する。

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© 2013 日本皮膚悪性腫瘍学会
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