2016 年 31 巻 2 号 p. 123-127
5例の転移性悪性黒色腫に対しvemurafenibを投与した。年齢は50歳から62歳(平均56.2±4.6歳),男性3例,女性2例,病型はsuperficial spreading melanoma(SSM)が4 例,acral lentigenous melanoma(ALM)が1例であった。効果はcomplete remission(CR)1例,stable disease(SD)2例,中止2例であった。Vemurafenibによる副作用として,QTc延長,薬疹,低K血症などがみられた。 特に,多彩な副作用を呈した1例の経験から,免疫チェックポイント阻害薬投与後のvemurafenibにより重症薬疹が出現しやすいこと,およびvemurafenibとステロイド中等量以上の併用においては,易感染性となる可能性があることを念頭に投与する必要があると考えた。