Skin Cancer
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投稿論文
重度な糖尿病患者の右足底に生じたverrucous carcinomaの1例
渡邊 総一郎岩田 洋平有馬 豪沼田 茂樹岩田 貴子鈴木 加余子黒田 誠松永 佳世子杉浦 一充
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2017 年 32 巻 1 号 p. 71-75

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抄録

58歳,男性。10年以上前から2型糖尿病。約2年前から右足底に小水疱が出現。潰瘍を伴った腫瘤を形成してきたため,約1ヵ月前に総合病院皮膚科を受診した。部分生検の組織所見では明らかな悪性所見は認めなかったが,臨床像よりverrucous carcinomaが疑われ当科紹介受診した。MRIでは,4 cm大の腫瘍病変を認め,深部は筋付近まで浸潤していた。血液検査ではHbA1c 10.8%と重度の糖尿病を合併していた。水平1cmマージンで腱膜上での腫瘍切除と人工真皮での被覆とし,厳格な血糖コントロールおよび肉芽増生を得た後にThiersch植皮術で再建した。植皮の生着は良好で,術後1年3ヵ月経過し再発や遠隔転移は認められていない。植皮部や辺縁に胼胝も認めておらず歩行機能も全く支障はない。また,足底の皮膚悪性腫瘍に二期的な手術方法が有効であった。

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© 2017 日本皮膚悪性腫瘍学会
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